登り窯
登り窯とは山の斜面を利用し、細長い部屋を数室連ねていき、隣室の余熱を利用しながら焚き上げていく窯です。
当村の登り窯は、昭和9年に4代目忠保が築窯し、全長25m、最大幅2.5m、高さ2mで11の焼成室があり、100回以上焼きあげた窯です。耐火温度の高い土と陶器を粉砕したものを練り合わせて築いています。
「昭和9年」、「11」の焼成室、と奇数にこだわるのは、奇数は割れない、すなわち陶器が割れないように、という願いを込めています。
信楽には登り窯が数多く築窯され、残されていますが、保存が難しく、当村の登り窯は完全な形で残された窯の一つです。おもに火鉢や植木鉢、茶壷などを焼いた窯で、燃料は赤松の薪です。この登り窯は環境問題(ばい煙公害)を発生するため、今では使う事ができません。
窯中喫茶
登り窯の壁は何回もの焼成によって壁が直接火にさらされているため、赤褐色のひいろ火色(緋色、または炎色)や黒褐色を呈しています。窯の中にテーブルと椅子をしつらえました。窯の中の「窯中喫茶」でお茶を飲みながら、薪の火によって土が焼成した色の窯中をじっくりとご鑑賞下さい。


